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Planetarium

小説3

「とりあえず授業が始まる前に、新しく入った生徒もいるから自己紹介しとこうか。」
と、先生が言った。そして自己紹介を始めた。
「僕の名前は木村 俊二です。えー、国語と社会の担当講師です。とりあえず頑張って行こう!」
そして次に真也の知らない男子が立ち上がり、木村先生よりも大声で言った。
「俺の名前は田中 次郎です!えーと、野球部です!!この塾は2年目です!!お願いします!!」
次に次郎の前の席に座っていた知らない女子が立ち上がり、次郎とは正反対の小さな声で話し出した。
「私は・幸野 香利・・です。えと・・・塾は2年目です・・・お願いします・・・。」
あとは鷹野と真也だけとなった。
真也が言おうかどうか迷っていると、鷹野が立ち上がった。
「私は、鷹野 麻香って言います。塾は初めてなので、はやく慣れたいです。よろしくお願いします。」
そして、最後に真也。
「俺の名前は谷崎 真也です!俺も塾は初めてなので、頑張りたいです!よろしくお願いします!」
塾が初めてという共通点を持つ鷹野が先に言ってくれたおかげで真也も緊張することなく紹介ができた。これで紹介が終わった。
「よし、紹介も終わったな。じゃ、テキスト配るぞ~。」
と木村先生が言い、ずっと腕に抱えていた分厚いテキスト4冊を配り始めた。
(まさかこれで一教科・・・じゃないよな・・・?)
恐る恐る中を覗いてみる。・・・5教科あった。1冊で5教科だった。よかった・・・。
ふと視線を感じて横を見た。鷹野がこちらを見て先生にバレないように、できるかぎり抑えながら笑っていた。
「じゃ~国語の最初のページ開け~。」
そう言って黒板のほうを向き今日の目標のようなものを書き始めた。
その隙に真也は鷹野と話した。できるだけ小声で。
「何が可笑しいんだよ?」
「だって覗いてホッとしたときの顔が面白かったんだもん」
「・・・そんな可笑しかったか、俺?」
「うん」
(・・・問題はそこじゃない。何で鷹野がこっち見てたか、だ。普通前向いてるだろ。俺向いてなかったけど。)
「つかなんでこっち向いてたんだ?」
「え、見てちゃダメ?」
「いや、ダメじゃないけどさ・・・」
「こら、そこうるさいぞ!」
先生に気付かれた。
『あ、すみません!』
声がユニゾンした。怒っていた先生も、隣でテキストを開いていた次郎と香利も笑った。
「次からは気をつけろよ。」
「はい。」 「は、はい」
今度はユニゾンしなかった。なぜか少し残念そうな鷹野がいた。

-----第3話 完-----

先生とかの名前考えんのに苦労しました;
あと3人ほど出す予定なのにヤバイw


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